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年収アップ2026-07-26

みなし残業(固定残業代)の見方と、求人票での確認ポイント

求人票を見ていると、「固定残業代〇時間分を含む」「みなし残業代あり」といった記載を目にすることがあります。この「みなし残業」の仕組みを理解していないと、提示された年収の実態を見誤り、入社後に「思っていたより給与が低い」と感じることになりかねません。年収を正しく比較し、後悔のない転職をするために、みなし残業の仕組みを押さえておきましょう。この記事では、みなし残業の見方と、求人票での確認ポイントを解説します。

みなし残業(固定残業代)とは何か

みなし残業(固定残業代)とは、一定時間分の残業代を、実際の残業時間にかかわらず、あらかじめ給与に含めて支払う制度です。たとえば「固定残業代20時間分」とある場合、月20時間分の残業代が、残業をしてもしなくても支給されます。企業にとっては給与計算がシンプルになり、社員にとっては残業が少ない月でも一定額をもらえるメリットがあります。ただし、この仕組みには注意すべき点も多くあります。

基本給が実は低いことがある

みなし残業の最大の注意点は、額面の給与が高く見えても、その中に固定残業代が含まれているため、実質的な基本給は低い場合があることです。たとえば「月給30万円(固定残業代20時間分5万円を含む)」の場合、実際の基本給は25万円です。求人票の月給や年収だけを見て「高い」と判断すると、実態を見誤ります。固定残業代を除いた基本給がいくらなのかを、必ず確認することが大切です。

超過分は追加で支払われるか確認する

みなし残業の時間を超えて残業した場合、その超過分は追加で残業代が支払われる必要があります。これは法律上の義務です。ただし、実態として超過分が適切に支払われていない企業も残念ながら存在します。求人票や面接で、「固定残業時間を超えた場合、超過分は別途支給されるか」を確認しておきましょう。この点が曖昧な場合は、注意が必要です。

みなし残業時間の長さに注目する

みなし残業として設定されている時間の長さにも注目しましょう。20時間程度なら一般的な範囲ですが、40時間、45時間といった長い時間が設定されている場合、それは「それだけの残業が常態化している」というサインかもしれません。固定残業時間が長い求人は、実際の労働時間も長い可能性があるため、働き方の観点からも慎重に検討する必要があります。時間数は、その会社の残業実態を推し量る手がかりになります。

実際の残業時間を確認する

みなし残業制度がある企業では、「実際の平均残業時間はどのくらいか」を確認することが重要です。固定残業時間より実際の残業が少なければ、残業していない分も給与に含まれてお得ですが、実際の残業が固定時間を大きく超えているのに超過分が支払われないなら、実質的に不利になります。面接やエージェントを通じて、実際の残業実態を確認しておくことで、入社後のギャップを防げます。

年収比較でみなし残業を考慮する

複数の求人の年収を比較する際は、みなし残業の有無と時間数を必ず考慮しましょう。額面年収が同じでも、一方はみなし残業なしの基本給、もう一方はみなし残業40時間分を含む、という場合、実質的な待遇はまったく異なります。基本給ベースで比較することで、正確な年収の比較ができます。額面の数字に惑わされず、内訳まで踏み込んで比較することが、賢い転職の鍵です。

みなし残業は必ずしも悪ではない

ここまで注意点を挙げてきましたが、みなし残業制度そのものが悪いわけではありません。残業が少ない月でも一定額がもらえる、給与が安定するといったメリットもあります。大切なのは、制度の仕組みを理解したうえで、基本給、みなし時間、超過分の支払い、実際の残業実態を確認し、自分にとって納得できる条件かを見極めることです。仕組みを正しく理解すれば、みなし残業のある求人も冷静に判断できます。

よくある質問

Q. みなし残業があると残業代はもらえないのですか?
A. 固定残業時間内は追加の残業代は出ませんが、その分の残業代はすでに給与に含まれています。そして、固定時間を超えた分については、追加で残業代が支払われる必要があります。超過分の支払いは法律上の義務です。

Q. 固定残業時間より残業が少ないと損ですか?
A. 損ではありません。むしろお得です。固定残業代は残業の有無にかかわらず支給されるため、実際の残業が少なければ、その分を働かずに受け取れることになります。残業が少ない環境なら、みなし残業はメリットになります。

入社前に労働条件通知書で確認する

みなし残業に関する条件は、口頭の説明だけでなく、必ず書面で確認しておくことが大切です。内定後に受け取る労働条件通知書や雇用契約書には、基本給と固定残業代の内訳、固定残業の時間数、超過分の支払いに関する記載があるはずです。ここが曖昧なまま入社すると、後で「話が違う」というトラブルになりかねません。少しでも不明な点があれば、遠慮せず企業やエージェントに確認しましょう。書面での確認は、自分の給与を守るための基本的な自衛策です。

まとめ

みなし残業(固定残業代)は、仕組みを理解することが重要です。額面に含まれる固定残業代を除いた基本給、みなし時間の長さ、超過分の支払い、実際の残業実態を確認することで、年収の実態を正しく見極められます。求人票の数字に惑わされず、内訳まで確認して、後悔のない転職をしましょう。

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